V.A : Staedtizism
ARTIST / V.A
TITLE / Staedtizism
LABEL / ~scape
DATE /2000
TITLE / Staedtizism
LABEL / ~scape
DATE /2000
2414。以前紹介した盤"Staedtizism 3"。PoleことStefan Betkeさんが主宰し、かつては結構人気があったレーベル~scapeのショーケース的な1枚。このタイトルで3枚ほどリリースがあったはず。同レーベルは知らぬ間に、2010年にクローズしていた模様。10年の間、ミレニアムへの希望をしっかりと提示したという意味で、適度に記憶に残しておいてもよいし、何よりもよい作家がぼろっと並んでいて、今聴いても響きます。このブログで紹介した記念すべき1枚目だったのも~scapeだったわけですし。お寿司。Jan JelinekことGrammの最高に洗練されたダブらいくなダウンビートから始まり、mille plateauxからのリリースも続けたVladislav Delay、r&sからデビューした古参のSun Electric、ドイツの電子ロックの人気ものTo Rococo Rot(とI-Soundのコラボ)、~scapeの最初期の看板Kit Clayton、主催者Pole、plug researchのトップだったAllen AvanessianらによるユニットTrash Aesthetic、この時点で大御所だったThomas Fehlmann、Jörg BurgerによるThe Modernist(よく知らない)、そしてしめは僕の大好きなBurnt Friedman & The Nu Dub Players(参考)。強そうなメンツです。というか、この時期からしばらくの間、このようなショーケースを参照しながら、各レーベルはもちろん、ぼくたちリスナーも、いろいろと枝葉を手繰りながら、次から次へと出てくる有象無象の作家のなかから、なけなしの金を投資する作家になんとかたどり着こうと必死だったわけですね。レーベルが、最も役に立つ音楽のキュレーターであり、 それ自体がスタンスとして機能していた時代が懐かしい。今やポータルは、AIに従いながらそのおすすめをたどっていくというスタイルが目下なわけで、それはそれで間違いは少ないわけですが。おすすめはやっぱりM1のGramm。Jan Jelinekは圧倒的に斬新だったと思います。