Squirrel Bait : Skag Heaven
ARTIST / Squirrel Bait
TITLE / Skag Heaven
LABEL / homestead / dexter's cigar(drag city)
DATE / 1987 / 1997
TITLE / Skag Heaven
LABEL / homestead / dexter's cigar(drag city)
DATE / 1987 / 1997
2412。以前紹介した盤"S/T"。メンバーは変わらず、Ben Daughtrey(ドラム)、 Brian McMahan(ギター)、Clark Johnson(ベース)、David Grubbs(ギター)、 Peter Searcy(ボーカル)の体制。Squirrel Baitが出した唯一のカセット以外のフル盤といっていいのかわからないけど、先に挙げた"S/T"と合わせて今でも比較的手軽に手に入る1枚でしょう。Squirrel Baitは本作をもって解散する。ルイヴィルでほんの短期間の活動ではあったけれど、その後の90年代のシカゴを中心とするちょっとしたシーンを作るのに前身(すなわちSlintとBastro)として役割を果たしたのは語るまでもなく、それゆえdexter's cigarからリイシューされることになるわけだ。あるいはGrubbsさんによる音源のアーカイブプロジェクトといってもよいけど。その程度に恥ずかしい内容ではないということでしょう。グランジとまでは言わないけど、結構軽い音で構成された演奏群とボーカルで、決して先進性やアヴァンギャルドなアプローチはないけれど、学生バンドとしては最高の部類に入るのではないでしょうか。演奏はしっかりと走っているように感じます。Grubbsは当時20歳前後です。若いですね。おそらくほかのメンバーもほぼ同世代だったでしょう。異様なほどメロウでこのまま展開していけば、そのまま洗練しただけの状況で日の目を見たかもしれないバンドだったと思います。それでも彼らがディスバンドしなければ、ハードコアにしろロックにしろ、ポストの話もないわけですからその辺が面白いのだと思います。