The Ornette Coleman Trio : At The Golden Circle Stockholm Vol.2
ARTIST / The Ornette Coleman Trio
TITLE / At The Golden Circle Stockholm Vol.2
LABEL / blue note
DATE / 1965
TITLE / At The Golden Circle Stockholm Vol.2
LABEL / blue note
DATE / 1965
2270。以前紹介した盤"At The Golden Circle Stockholm Vol.1"。Switchのジャズタモリ特集がおそらく本作のジャケをオマっているんじゃないかねと浅い知識で邪推するのはともかくとして、有名なフリージャズ作品のVol.2です。1曲目からコキュコキュとヴァイオリンが鳴らされるところから、おいおいColeman先生よぉというツッコミを禁じえないことが有名なわけだけど、この辺の流れが直近にいたるまでフリージャズの流れを作り上げているというのは、本当かどうか分からない。本作に今感があってしまっては、現代のフリー勢はただの再生産をしこしこやっているだけではないかという悲しさが漂う。いや、その悲しさは、好きなアヴァン系のレーベルでときおり聴いたかっこいい音楽がだたの再生産であるという自体を突きつけられた俺というリスナーのそれなのである。「もう、やってたんですね」という。そりゃ、いまさら何を言っているのというわけだけど、もちろんこの年齢になったらそんなことは思わないけれど。そんな悲しい思いをしないために、僕たち大人は子どもたちへのアドヴァイスを忘れてはいけないわけだ。M2あたりからは、メロウなジャズの伝統を抱きながらも、どこまでも不穏に吹きまくるColemanには哀愁が漂う。コードから解放された音楽は自由で、それぞれのプレイヤーが不穏さを競い合う。ぎりぎりのせめぎあいがテーマのメロディを再構築し続ける。これよりあともこれより先も、その緊張感に比肩するには、それ相応の覚悟が必要だ。