Drexciya : Journey Of The Deep Sea Dweller IV
ARTIST / Drexciya
TITLE / Journey Of The Deep Sea Dweller IV
LABEL / clone classic cuts
DATE / 2013
TITLE / Journey Of The Deep Sea Dweller IV
LABEL / clone classic cuts
DATE / 2013
2269。以前紹介した盤"Journey Of The Deep Sea Dweller III "。シリーズ最後となる4作目。最後であるからには、大盤振る舞いもとことんやりますってことで、16曲中6曲が未発表曲となる'Unknown Journey'です(M5M6M7M10M11M13)これでシリーズ通産で10曲オーバーの未発表曲が投入されたという次第ですね。一応その他の収録曲も見ておきましょう。M1M3M4M8はsubmergeから1994年にリリースされた"The Unknown Aquazone"より。M2はshockwaveから1992年リリースの"Deep Sea Dweller"から。これ名曲ですね。M9M12もsubmergeより1995年にリリースされた"Molecular Enhancement"から収録。M14は1995年にwarpから出た"The Journey Home"より攻めに攻めまくる真っ黒な大作。あとは流れるように、M15はurより1995年にリリースされた"Aquatic Invasion"より、ラストはチルさせることもなく1997年に出た最初のベスト盤"The Quest"でもラストを飾った1曲なのでした。コレだけの音源を4部作としてぶち上げる愛され具合からDrexciyaの失われることのないコンテンポラリティが明らかになると思う。不明瞭だった深海が、リマスターによって鮮やかに浮かび上がるとき、彼らが、誰よりも深くもぐっていたということが明らかにされるという、ポエティックな感慨はさておき、とにかく4作どこをどう取り上げてもDrexciyaでしかないといううねりにうねった作家性には深々と頭を下げる次第です。長きにわたって、強い意志のもと(なのか、商業的な不遇を隠すためのあおりなのかはさておき)、廃盤のために多くの人たちがアクセスできなかった音源たちが、今やこうして容易に手に入る時代にもなりました。Aphex Twinといったアカデミー受賞作家を含めた作家たちによるマッスな啓蒙活動も功を奏したといえるでしょう。そのありがたみのおすそ分けをもらいながら、まだまだ細々と、どうにかこうにか、音楽を聴いていくのかもしれない。そう思う。