Zappa / Beefheart / Mothers : Bongo Fury
ARTIST / Zappa / Beefheart / Mothers
TITLE / Bongo Fury
LABEL / discreet
DATE / 1975
TITLE / Bongo Fury
LABEL / discreet
DATE / 1975
[64-71]。Zappa先生と盟友Beefheartによるコラボ盤。邦題は『狂気のボンゴ』。2人が並んで座っている様子がとてもほほえましくてにやにやしてしまいますね。素敵ですね。M3M8ではBeefheartが曲を提供している。素敵ですね。これまでZappa先生の盤にBeefheartは登場しているし、Beefheartの盤をZappa先生がプロデしてるわけで、決して両者の競演自体が珍しくもなんともないのだけれど、それでもこう並び立つとやっぱりくらっとしますね。で、本作はどこどこと独特のリズムを刻み、軽やかに主張するドラムが印象的なのですが、本作後Zappaバンドで中心的位置を占めるTerry Bozzioさんが初参加したという点でも重要な1枚となっているみたいです。ライブ音源をたくみに織り込みながら、Zappa一流の編集によって、難解でもまじめでもおふざけでもなく、どういえば良いかわからんが、きちんとした、という印象をもった佳作となっています。それが果たしてBeefheartらしさをあらわしているかといえば、そうでもないのでしょうね。どうしようもない悪童が、先生の授業をちゃんと聞いておとなしくしていると、女子受けするその破天荒な魅力が失われてしまうものです。だからといって、本作自体の価値が損なわれるわけではないが。たっぷりとしたラグジュアリティに満ちた演奏は存分に堪能できるし、もはや強調しすぎてもしすぎることのないギタリストとしてのZappa先生の手練だって拝聴することができる。なかでもM7の11分を超えるブルースをどんどん昇華させてZappa流に仕上げてかりっとあげてみましたという感じの'Advance Romance'は長さを感じさせずしびれさせてくれる。本当、Zappa先生は尊敬します。Tシャツ買って着ます。