V.A : Planet Mu 2011 Promo Mix
ARTIST / V.A
TITLE / Planet Mu 2011 Promo Mix
LABEL / 2011
DATE / (planet-mu)
TITLE / Planet Mu 2011 Promo Mix
LABEL / 2011
DATE / (planet-mu)
[53-71]。2011年、タワーレコードのキャンペーンで、planet muに関係する盤の購入者に先着で配布されたレーベル・サンプラー。ミックスされています。1時間10分弱というおなかいっぱいになる1枚で、日本限定っちゅうことらしく、こんな島国で販促に力をいれてどないしはりますんどすえという感想。僕自身は、乗っかったわけではないので、ディスクユニオンで売られていたのを回収しました。参加しているのは、Nasty Nasty、Tropics、Pritch & trim、Vezelay、Boxcutter(参考1)、Machinedrum(参考1)、DJ Spinn、DJ Diamond、Chrissy Murderbot、Anti-G、Kuedo、DJ Rashad、Falty DL、Oriolといった面々。トラックで切られておらず、全1曲扱いとなっているため、どの辺が誰なのかちょっとつかみづらい現状があるけど。結構ぬるいトラックというか、軽いトラックが続いていて、レーベルサンプラーとしてのカラーが誤解される恐れがある。この頃のプラミューといえば、2010年に"Bangs & Works"のコンピにより「シカゴ・フットワーク」なる最先端のUKクラブ動向を世界へと発信したわけですが、本作は、古参から当該シーンの作家までが名を連ね、奥の深さというか、軽薄さというか、いろんな感情にさいなまれる。かっこよいトラックもある。28分後のトラックとかはかっこいい。37分後のトラックもかっこよい。BPM早めで、かつてのプラミューであればゴリゴリのドリルン的ハードコア展開を見せるところが、寒色ないしさわやかな曲に仕上げらている。こまっしゃくれているのだ。いつの間にこれほど軟弱になってしまったのか。もちろん美しさへの欲望ってなことは悪くない。美しさ?なんか違うな。こぎれいさ?なんか批判してるみたい。何でもよいけど、本作のようなお洒落感さえ漂う無害なトロニカ的実践ってのをおそらく古参のファンは求めていないし、あるいは、もはや自分たちの凝り固まった好みを、重い荷を降ろすように捨て、なんだか透明な心になるために、現在のプラミューを愛し始めるかもしれない。何も思っていかったのに、まるで感情が裏返り、そのまま深く深く誰かを愛していくように。ま、とりあえず「シカゴ・フットワーク」シーンが簡単に霧散する、ないしそんなシーンはそもそもないのかもしれないけど、一応簡単には、触れておくのも良いかもしれません。本作はただのプロモです。カタ番すら与えられていないような。