Bola : Shapes
ARTIST / Bola
TITLE / Shapes
LABEL / 33(skam)
DATE / 2000/2006
TITLE / Shapes
LABEL / 33(skam)
DATE / 2000/2006
[38-71]。以前紹介した盤"Gnayse"。Bolaによる幻の作品集です。位置づけ的には2ndに当たるんですが、何せ2000年当時は、skamのサブレーベルである33ってとこから、12インチ3枚組みとして限定300枚でリリースされたという極小流通ですから2ndというには間口が狭すぎるという。それが2006年に親元のskamからボートラ3強をくっつけてリイシューされたという次第です。BolaことDarrell Fittonは、決して表だった活動をしているわけではないので、もはや現在のエレクトロニック音楽界隈でどのようにとらえられているのか知りませんが、皆さんご存知のとおり、今でもゴリゴリと活動しているAutechreの兄貴的な存在であり、彼らの別名義Gescom(参考1)というユニットも組んでいます。音は最初からBolaです。美麗で、心に届きやすい旋律を、ビターなコーヒーのような味わいでもって聞かせてくれます。大人の電子世界です。でも、憧れてしまうことを可能にする程度に聴きやすい。Autechreなんかは、もはや難解な部類に入ると思うけれど、Bolaがやっているのは、Bolaらしさを強調した上でのリスナーへの奉仕である。決して聴くものを拒絶しない姿勢が感じられる。それゆえ、超絶寡作でありながら、当時は人気があった。2007年に"Kroungrine"をリリースして以来、2013年現在は沈黙しているので、忘れ去れる前に早いとこ戻ってきて欲しいものです。「Bolaの新譜が出たんだって!」って僕たちが若い世代に伝えられるように。それと、もはややってるのかやってないのかもわからない程度にしか展開していないskamの存在価値を高めることも大事かもしれませんね。にゃー。