Art Blakey : A Night At Birdland Vol.2
ARTIST / Art Blakey
TITLE / A Night At Birdland Vol.2
LABEL / blue note
DATE /1957
TITLE / A Night At Birdland Vol.2
LABEL / blue note
DATE /1957
2097。以前紹介した盤"Vol.1"。冒頭からBlakeyが走り回る戸思いきや、いっきにテンションをあげてClifford Brownが吹き荒れるという感じ。甘さというよりも、グルーブ、そのノリ。超攻撃的な演奏である。ハードバップにありがちな旋律主義的なところはない。スポーティな演奏である。やっぱり、演奏に重きを置くスタイルというのは、あおりあいでなければならない。で、抜くところは抜くと。M2ではLou Donaldsonがあまあまなソロを響かせる。こんなんばっかりでは、体液が濃くなる一方だけど、たまにあると抜きになって煙草が吸いたくなる。しかも3分ぐらいってのが良い。長く聞かせない。俺たちの本領は殴り合いである、といわんばかりである。続くM3はVol.1にも収録されている'Quicksilver'の別テイクで8分もある煽りあいである。額に汗がすごいってな具合。もうBlakeyの「おら、ガキども、走れ走れ!」という背中の押し方に愛を感じてしまう。それに答える若手たちという構図。M4M5はBirdlandの由来でもあるバードことCharlie Parkerの曲。敬意をこめて。そのライブ感もたまらなかったことだろう。当時でたときよりも、さらに曲を追加してコンプリート盤として現在は当時の「ある夜」を余すところなく手に入れることができるようになった。良い時代である。記録する、ということは本当に、価値がある場合がある。そこにロマンがあるし。そこに、僕たちが知らない価値のある現実が、イメージではない現実が残されている。