Sonny Clark : Cool Struttin'
ARTIST / Sonny Clark
TITLE / Cool Struttin'
LABEL / blue note
DATE / 1958
TITLE / Cool Struttin'
LABEL / blue note
DATE / 1958
2096。Lサイドによるレビューはこちら。ジャズ名盤探訪。また超絶有名盤を何も知らずに聴いてみる。多少音楽を聴いていれば、本作のジャケはきっと見たことがあると思う。僕でさえ知ってた。Paul Chambers(ベース)、"Philly" Joe Jones(ドラム)、 Jackie McLean(アルト・サックス)、Art Farmer(トランペット)、そしてSonny Clark(ピアノ)なる布陣。そういういえば、大学の名前も覚えてない後輩が、ジャズ研か何かで、一番好きなプレイヤーを聴いたときにSonny Clarkをあげた。彼女はトランペットかサックスか、そっちの金属系だったと思うけど。だから僕はClarkがピアニストであることを今回初めて知った。へぇ。で、結論からいえば、僕が好きなひりつくような挑発しまくりの作風とは違い、甘く、たっぷりとした演奏。Clarkのピアノはとても控えめで、なんか鳴ってるなぁ程度。むしろ2管がメロウに雰囲気を醸成している。大学の後輩は、本作を念頭に置きながら、Sonny Clarkの名前を挙げたのかもしれない。彼女が耳を傾けていたのは、Jackie とArtのプレイだったのかもしれない。いまでは事実はわからんけど。で、いろんなレビューを見てると本作を名盤とする向きと、それほどでもないとする向きがある。僕は後者の立場に鳴るだろうか。スタンダードで、旋律主義的なハードバップであることはそうなんだろうが、その頂点であるかも良く分からない上に、時代感に取り込まれているとさえ感じるし、垂れ流される類とさえ感じる。耳が反応しない。それでも、本作が、カルト的ともいうべき人気作であるのは、この気取りまくったジャケによるのだと僕は強く思う。なんかお洒落やん。ジャズってお洒落やんという。そんだけ。さらにいうと、日本で局地的な人気があるそうな。さて、Sonny Ckarkは当時27さいぐらい。彼は4年後に、ヤク中で死ぬ。そういうものだ。