Elliott Sharp : Terraplane
ARTIST / Elliott Sharp
TITLE / Terraplane
LABEL / homestead
DATE / 1994
TITLE / Terraplane
LABEL / homestead
DATE / 1994
2031。なんだかんだだらだらと言及しているElliott Sharp。 David Hofstra(ベース)と Joseph Trump(ドラム)とともにブルースの大御所たちのカバーにトライ。Otis Rush、Sleepy John Estes、 Sonny Boy Williamson、Chester Burnett、Elmore James、Freddie Kingといった多分ブルースマンがその名を聞けば振るいあがる60年代70年代のネームが並んでいる。俺は知らない。その他3分の1はElliott Sharpによる作曲。超絶、とまで行くのかどうか、もはや色々聴きすぎて冷静な判断ができない僕にはわからないが、そんなギタリストがどのようにブルースを解釈するのか。それが見所であるかもしれない。ただ、本作の評判がよかったのか、Elliott Sharp自身が手ごたえを感じたのか知らないが、Terraplaneはユニット名として展開し、2012年現在までにも結構な枚数のフル盤をリリースしているようだ。すごくセクシーにブルース・コードをなぞっていく。てかブルース・コードなんてあったけか。グルーブの作り方も、ちょっと軽薄な感じだが、勉強になる部分もあるのではないか。ブルースは死んだ。もはや、プリミティブな精神性としてのみ存在する。形式としてブルースに生命を与えるにはどうすればいいか。そもそも、すでに名指すことすらできないような精神性を獲得している、ある種高尚な地位にまで高まったブルースをその位置から解き放つ必要はあるのか。われわれの言葉はいつもブルースである。青が似合う男になりたいと常々思っている。僕たちの共通点は、ブルースである。笑いと怒りのブルースである。