Prefuse 73 : One Word Extinguisher
ARTIST / Prefuse 73
TITLE / One Word Extinguisher
LABEL / warp
DATE / 2003
TITLE / One Word Extinguisher
LABEL / warp
DATE / 2003
2030。Lサイドによるレビューはこちら。Guillermo Scott Herrenによる、もはやメインでもなんでもないのかもしれないPrefuse 73名義による2nd。ご本人も、すでに本作でチョップ技術にもほどよく嫌気がさしてきているとかなんとか。それでもブレイクビーツよろしく、愚直なライムも載せて。それでいて、他のプロジェクトでも培っている、音への気配りも忘れずにって具合にやるから、それはそれは幅広く評判のよい1枚として熟成されます。warpですし。ゲストもいる。chocolate industries系のDiverse、 ghostly international系のDabrye、mush系のDaedelus、そしてTommy Guerrero。お仲間を並べましたともいえるし、そこまで取り巻き押しでないところに共感をもてたりもする。本作が出て来年で10年。そんなに経ちます。それだけ経ったのに、音楽はもはや進歩をやめてしまったのではないか、と悪口を言ってみてもいいんですが、進歩をやめたのは、リスナー側であるのかもしれません。すなわち僕ですね。もはや本作を聴いて驚きを感じたりは毛頭しないですけど、それでも最先端が本作のような音像のままで止まってしまっている。もちろんPrefuse 73は多作なほうで、着々と新譜を積み上げている(のでしょう)。それなのに、それがまったく僕の耳に入ってこない。やってくるのは、古びたものばかり。もはや回顧とかのレベルではないのだ。落ち着いていない。圧倒的に。それはそれは圧倒的に取り残されている。高校時代に取り残されているのだ。あるいは大学時代か。嫌になってきた。ずいぶん前から嫌になっている。それがもっと、きた。