Television : Marquee Moon
ARTIST / Television
TITLE / Marquee Moon
LABEL / elektra
DATE /1977
TITLE / Marquee Moon
LABEL / elektra
DATE /1977
1819。個人的には呪われたユニット名にしか響かないわけですが、最近続いているいまさら名盤紹介です。ニューヨークの系譜に連なる、代表格のひとつTelevision。有名なジャケットを携えているわりには、いまいち音像もつかめなかったのは、フォロワーたちが少ないのか、あるいは僕が好きなバンドが影響を受けているという話をあまり聴かなかったからか、あるいは、NY系譜で続くのがSonic Youthくらいでもはや自明な位置を占めていたのか。さてTelevisionはとてもスタンダードな4ピース。メンバはFred Smith(ベース)、Billy Ficca(ドラム)、Richard Lloyd(ギター)、Tom Verlaine(ボーカル、ギター)。本作は彼らの誉れ高気1stになる。盤を回転させると、とてもろ過されたサウンド像で、一瞬毒っ気を感じないかもしれない。しかし次第に2本のギターの奇妙さが、単純さに偽装させたゆがみが、耳に絡みつくようになる。なぜこのような旋律を爪弾くのか。多くの人が言うように白眉は、10分を越えるM4の表題曲か。VUの精神性とまでは言わないけれど、千鳥流に言えば、癖がすごい。演歌のようだ。曲の後半、構成は脱線して、だらだらと快楽をむさぼり続ける。多分、この曲だけでも、このバンドは、音楽史の貴重な紙面をインクで汚す権利を獲得したといえるだろう。技術で攻めないプログレという趣もあって面白かったりする。ジャケ写はRobert Mapplethorpe。いわゆる時代の1枚でありながら、納得する快楽の園。旋律も強いし、敷居は低いと思われるので、低学年から導入していくべきかと思う。名盤。
