The Clash : London Calling
ARTIST / The Clash
TITLE / London Calling
LABEL /cbs
DATE / 1979
TITLE / London Calling
LABEL /cbs
DATE / 1979
1814。Joe Strummer(ボーカル、ギター)、Paul Simonon(ベース)、 Mick Jones ギター)、Nicky "Topper" Headon(ドラム)。盤屋に適度な頻度で通う人間ならば、その多くの網膜に焼き付けられる可能性が高いジャケ。ニューヨークでSimononがベースをぶっ壊す瞬間をとらえた写真に、Presleyの1stを飾ったタイポグラフィーを剽窃することで、何かしらの衝動を封入することに成功している。それにしても、The Clashはなかなか飛び石として遡行しにくいバンドだと思う。現に、僕は、The Clashの"London Calling"だという、それ自体の理由で本作に手を出している。いわゆるパンクなるもの、その態度への傾倒によって、本作の視覚性は輝きを増し、若かりしリスナーたちに何らかのバイアスとセットでお届けされるわけだ。そういう意味で、もはや30才を目前に控えた僕にとって、本作の良さというのが本来的に響くことはないのかもしれない。どこまでも、陽気で、朗らかで、衝動というよりも、高揚感に満ちた本作は、広く愛好者を要求できる力があるように思うものの、まるでCostelloのような優しさでもって、僕を少々退屈させてしまう。旋律。なんとも歌われる、やわらかい衝動。スカでレゲエで、そんな、広い音楽性という幻想を抱え込んだUKニューウェーブの時代感をまろやかに炊き上げたマイルドな1枚となっている。1979年とは、裏でGang Of Fourが、Joy Divisionが、The Wireが、This Heatが名盤をリリースしてうごめいていたわけで、それを考えると、やはり健康的過ぎる気がしますね。でも、できるだけ、うまくアプローチしてくれれば。そしてやっぱり、できるだけお早めに召し上がりくれれば、とても美味しいと思います。あるいは、定年後に。
