Four Tet : Rounds
ARTIST / Four Tet
TITLE / Rounds
LABEL / domino
DATE / 2003
TITLE / Rounds
LABEL / domino
DATE / 2003
1805。以前紹介した盤"Pause"。Lサイドによるレビューはこちら。マイナのなかでも目下売り出し中ではあったマイナな存在が一気に評価を確定させた1枚。3rd。それもそのはずで、2003年にはもはや敵なしだったRadioheadのツアーのオープニングアクトをつとめた。どこまでも外面が良くて、僕たちを決して突き放したりはしないKieran Hebdenが作る端正なビートときらめく装飾たち。歯切れよく構成されていくトラックに、僕たちは季節を任せたい欲望に駆られる。夜を任せてしまう。響きが卓抜で、僕たちはその旋律でもって簡単に上滑りしてしまうだろう。正直なところ、深みにかける部分がないわけではない。どこまでも上滑りしていて、泣いているフリがうまいだけとも言える。彼の本来の素養は、やっぱりヒップホップ魂にあるのであって、ビートメイクのセンスにある。とはいえ、全体的には単調で、僕たちの想定を上回ることができない。あまりにもお洒落すぎて、泥の匂いがないのかもしれない。泥。それにまみれていないと、すべては予定調和のままだ。真のお洒落は、靴下から。本来の意味で、ブルーな労働によって、泥まみれになる靴下からなのだ。とはいえ、行きずりの恋は、本作のような1枚によって実ってしまうという事実。そこがまた面白いともいえる。Four Tetを初めて聴くならば、本作をどうぞ。ちなみに当時のKieranさんは25歳です。