Notekillers : S/T
ARTIST /Notekillers
TITLE / S/T
LABEL / esctatic peace
DATE / 2004
TITLE / S/T
LABEL / esctatic peace
DATE / 2004
1712。myspace。1977年から4年間活動し、たった1枚の7インチをリリースしただけで姿を消したフィラデルフィアの3人組。そこはディスカホリックなThurston Moore、音楽雑誌Mojo magazineのために作った架空のミックステープにその7インチからの曲をぶち込んだ上、自身のレーベルから初期音源集をリリースしてしまいました。それが本作。これが追い風となったのか知らないけれど、2010年には地元フィラデルフィアのprophase musicからなんと新譜をリリースするまでにいたりました。元気なおっさんたち!もともとThurstonもLiquid Liquidなどを擁した99 recordsの設立者Ed Bahlmanに教えてもらったということだから、ばりばりのポストパンク文脈。超絶にカッコ良す。メンバーはDavid First(ギター)、Stephen Bilenky(ベース)、Barry Halkin(ドラム)。インストです。本作のジャケにはなぜか4人写っているのですが、おそらくM12とM14でコンガをたたいているThomas Johnsonか。Bob MarleyやらAlbert AylerやらSex PistolsやらJohn FaheyやらSteve Reichやらを好んだ若者たちが出力した音楽が本作で鳴っているという事実は、なんだか目頭を熱くさせる。それらの要素がすべて集まっているわけではない。Thurstonは「AylerとPistolsによるラディカルなアプローチの真なるハイブリッド」と称しているが。単純なインストロックとは違い、言いようのない熱量を感じる。パンクの形式性が確かな技術に裏打ちされた構造力を持っているというのが適切だろうか。まさにわれわれのためのファウンド・ミュージック。いつも言うようだが、斜に構えた学生たちは、本作をカンコピして、次の学園祭に備えるのだ。がんばれ。