Scratch Acid : The Greatest Gift
ARTIST / Scratch Acid
TITLE / The Greatest Gift
LABEL / touch & go
DATE / 1991
TITLE / The Greatest Gift
LABEL / touch & go
DATE / 1991
1645。いわゆるThe Jesus Lizardの前身となった伝説のバンドです。メンバはBrett Bradford(ギター、ボーカル)というかたにThe Jesus LizardのDavid Sims(ベース、ギター、ピアノ)とDavid Yow(ベース、ボーカル)、そしてSimsとともにRapeman(参考:1)に参加したRey Washam(ドラム、ピアノ)。本作は1984年の"Scratch Acid"と、1986年の"Just Keep Eating"と"Berserker"という全3作をコンパイルし、ボートラを1曲つけたもの。本作でScratch Acidの全貌をだいたい眺めることができる寸法です。いやはや、このささくれたサウンドメイキングと疾走するビートは、なるほどThe Jesus Lizardのそれですね。やや思い切りにかけ、本来ならば美徳とされる浅薄な聴きやすさはちらつく部分もありますけれども、それはそれで微笑ましい。わたくしのThe Jesus Lizard偏愛ぶりはいくつかのレビューでほのめかして来たと思いますが、いまさらながらScratch Acidに手を出している時点で、結局上辺だけの愛だったのでしょうか。2006年9月にシカゴで行われたtouch & goの25周年イベントではBig Blackらとともに再結成ライブをしたということですが、どういう感じだったのでしょうかね。最近のシーンはおっていないからかもしれませんが、どうもtouch & go関連で騒がしいニュースが届いてこないです...と思っていたら、よくよく考えると、touch & goは09年の2月に新作の発表を止めたのでした。過去盤のライツのみでやっていくいじめられっ子レーベルになったしまったわけです。これからSchellacやらの新譜をどこが出すのか、それ以前に各種のインディペンデント・レーベルがこれからどのように生き残りを図るのか、気になるところです。一応本作は歴史性を鑑みて傑作認定しておきましょう。