シュガー・ベイブ : ソングス
ARTIST / シュガー・ベイブ
TITLE / ソングス
LABEL / ナイアガラ・レーベル
DATE / 1975 / 1999
TITLE / ソングス
LABEL / ナイアガラ・レーベル
DATE / 1975 / 1999
1631。無性に聴きたくなったので、ボートラ7曲を含むリイシュー盤を購入。帯曰く「え?そんなの、25年前にシュガー・ベイブがやってるよ!忘れえぬ感動と、色あせぬ新鮮さ!!時を越えて語り継がれる、伝説的名盤!!」。まさにこのとおりなんですが。説明するまでもないですが、シュガー・ベイブのメンバは
『ソングス』に関する限りで、山下達郎(ボーカル、ギター、キーボードなど)、大貫妙子(ボーカル、キーボードなど)、松村邦男(ギター、M5ではボーカル)、鰐川己久男(ベース)、野口明彦(ドラム)、上原裕(ドラム)。シュガー・ベイブの誕生秘話も有名で、はっぴいえんど解散コンサートにおいて、大瀧詠一に承知され、ココナツ・バンクという名義のコーラス隊として山下さん大貫さん松村さんが参加。これがある種シュガー・ベイブの核心とされます。もちろんそれ以前から水面下での交流があったわけですが。そして大瀧さんが全面的にプロデュースするということで本作が制作されました。もちろん山下さんとの共同プロデです。ナイアガラ・レーベルはもちろん大瀧さんのレーベルで、本作は同レーベルの第一作となるわけです。山下大貫という2人の偉大なSSWがみごとに調和、そこに伊藤銀次といった作家まで巻き込みながら本作は成立しています。しかもすばらしい完成度で。なんということでしょう。あまりにも洋楽にかぶれていた若者たちの憧れから生まれた盤といっちゃう輩もいるかもしませんが(いないか)、しかし今聴いても抜群に響いているのだからそれだけではないことは明白。おしゃれで、かっこよく、実験精神がそれらに覆い隠されている。僕個人が理想的なポップスと考えるのはまさに本作のことを指す。考え抜かれた上に、多くの人を好きつける力を持っているわけです。素敵ですね。ちなみに本作を盤としてがっつり聴いたのは、大学1年のとき(2年かな)。N村君という素敵な友人に貸してもらいました。元気かな。そんな思い出補正などなくとも、日本の名盤として10本の指に入る盤です。聴いていないあなたは、未来の楽しみがひとつ残っているといえるでしょう。そろそろ僕もナイアガラ・レーベル30周年記念リイシュー諸作でも集めようかしらと思案している。