Norken : Spring Themes
ARTIST / Norken
TITLE / Spring Themes
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2001
TITLE / Spring Themes
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 2001
1619。Lサイドによるレビューはこちら。無類のLee Noris好きとしては買わないわけにはいかない。比較的新しい盤なのかなと思っていたら2001年という。この名義でのフル盤としては2枚目になるわけです。Metamatics名義での傑作"From Death To Passwords Where You're A Paper Aeroplane"が2002年ですから、それ以前の内容になるわけですね。秀逸なタイトルのもとで鳴らされる秀逸な音像は、万人受けという普遍性を信じたくなるほどの快を秘めているわけで、まさに季節の変化に見られる予感をはらんだものとなっている。それはLee Norisさん本人にしてもそうだったのではないでしょうか。本作ではアンビエント色を強くだし(すなわちシンセ使いで、ノンビートの高音をたゆたわせるあれ、)、一方で4つうちの計算されたハウスビートを混ぜ込んでいくというもの。Metamaticsよりもフロア志向が強いように感じられるが、それほど厳密に細分化はされていないように感じます。M2とかやっぱりかっこいいですね。細部の旋律の導入や響かせ方も絶妙ですしね。本当に信頼すべき作家ですよ、Lee Norisさんは。 そのわりに日本でイコン化されるようなことはなく、ひっそりと盤を制作してるんですよね。派手さがない、という指摘がまさにイコン化へと結びつかないのでしょうけど。不思議とライブが見たいとか思わないですもんね。盤で簡潔している、といいますか。これほどフロアへの志向性を持つ盤であってもそう思ってしまう。しかし開かれて欲しいですよ、もっと、こう、キャーLee Noris様ー見たいな。大望の来日!見たいな。てか日本に来たことはさすがにあるよね? レーベルでの来日とかでなく、単独ではないのかな。やっぱり客が集まらない、とか。まあいうまでもなく、本作もしっかり名作なんですけど、部屋で聴くべきものなんでしょうかね。