The Gasman : Love Collection
ARTIST / The Gasman
TITLE / Love Collection
LABEL / planet-mu
DATE / 2007
TITLE / Love Collection
LABEL / planet-mu
DATE / 2007
1618。myspace。ニューヨークで3ドル以下で新品を購入。購入場所と本作はまったく関係ないのであしからず。Christopher Adam ReevesによるThe Gasmanはおそらく21世紀に入ってplanet-muの看板持ちあたりの場所は占めている存在だと思います。名前も結構見るし、リリースもまずまずの頻度でなされているところから考えるに。Venetian Snaresはいっても古参ですからね。新人で考えると、という話です。本作でもレーベル運営者のMichael Paradinas直系というべき構成力とビートの捻り方によって、しっかりとレーベルにおける仕事を果たしているといえるでしょう。もはや若手が自分たちの仕事を受けついていると考えてしまうと、先人たちはそれよりもよいものをつくるか、まったく新しいスタイルで新境地を目指すしかありません。前者は挑戦であり、後者は逃亡であります。大抵後者に落ち着くことが多いです。挑戦しても損するだけですから、決して見苦しいものではありませんし。そのなかでもParadinasさんはちゃんと自分が昔から好きなスタイルで楽しくやっている印象を請けますから好感がもてます。といいつつまだ2007年リリースの新譜を持ってなかったりしますが。The Gasmanの話をするつもりが、先人の話になってしまいましたね。まあエースは語らずとも勝手に育つというわけですから、The Gasmanもこのまま枯果てるまで頻繁にリリースを続ければよいのではないでしょうか。このペースなら20年もやれば40枚の盤群となるでしょう。それでもZappa先生には届かないですけど。本作で聴かせているように、ごり押しではなくしっかりとした構成のもとでつむいでいくというスタイルは昨今では珍しくなってきたように思います(新しさ、という点ではそれほどではないのですが)。その点を踏まえても頑張って欲しい作家です。かなりいい盤です。