Dinosaur Jr. : Fossils
ARTIST / Dinosaur Jr.
TITLE / Fossils
LABEL / sst records
DATE / 1991
TITLE / Fossils
LABEL / sst records
DATE / 1991
1613。以前紹介した盤"You're Living All Over Me"。Dinosaur Jr.が再び活動し、今年2009年にまた新譜を出すとかいう話なわけで、すでに20年以上も前に傑作を立て続けにリリースした大御所ですよ。それをいうと現在進行形のSonic Youthはどうなんだという話になりますが、あれは別枠ですからね。さて、このブログではすでにhomesteadとsstというアメリカインディを語る上で絶対はずせない重要レーベルに残されたDinosaur Jr.の初期三部作をレビューしたんですが、本作はその豊潤な時期のシングルをまとめたシングル集です。sst時代の3枚のシングルの寄せ集めといいましょうか。寄せ集めといっても良くないはずがないわけですけども。正確にいえば'Freak Scene'と'Just Like Heaven'と
'Little Fury Things'ですね。で、本作の前半4曲('Little Fury Things'全部と'Freak Scene'の表題曲)はすでに先のフル盤に収録されているものですが、後半4曲('Just Like Heaven'と'Freak Scene'のカップリングである'Keep The Glove ')は未収録曲であり、本作か当該のシングルでしか聴くことができません(今はどうかしりませんよ)。まとまりを持った1枚ではないとはいえ、カロリーがあって、時代を切り開こうとした彼らの荒地な魂を感じることができるわけですから、入門編としてはいい盤だと思います。しかし、もはや先の3部作(特に2nd3rd)が入門編への経由を要求するような脆弱なものではありませんから、この意味では本作は機能しないというのも明らかです。やっぱり時代に触れたい、というそこそこ熱心なファンが買うべき盤なのかもしれませんね。最近レビューを書きながら、自分でもどないやん、と思っていますから、皆さんの困惑顔が目に浮かびます。いい盤であることは確か。"Bug"収録の名曲'Little Fury Things'にはLee Ranaldoがバックコーラスで、またM1-M3とM6の録音はWharton Tiersです。