Sonic Youth : Experimental Jet Set, Trash And No Star
ARTIST / Sonic Youth
TITLE / Experimental Jet Set, Trash And No Star
LABEL / geffen records
DATE / 1994
TITLE / Experimental Jet Set, Trash And No Star
LABEL / geffen records
DATE / 1994
1605。8thあたり。"Dirty"の次"Washing Machine"の前に位置する。個人的には、Sonic Youthでかなり嫌いな盤"Goo"と"Dirty"に続く盤ということでちょっとこわごわ。いうなればメジャー期のSonic Youthということですね。しかし次の"Washing Machine"はそこそこよかった記憶があるから、期待もあった。プロデュースは次作も手がけることになるJohn Siketという人。ミックス他はButch Vigです。聴いてみて、うーん、やっぱりらしくない部分が結構あるという印象。M1とか企ては良さだけど声に変なエフェクト乗ってるし、M3とか美しくないもんね。M5とかちょっと受け狙いすぎ。M6も中途半端。M7もとりあえず感が否めない...と挙げればきりがない。M2の'Bull In The Heather'はまあまあ成立していると思う。シングルとしてはSonic Youthのなかで一番売れたらしいですね。てかやっぱりメジャーデビューしてから3作目までのストラテジーは失敗としか思えないですよ。オリジナリティを削ってメインストリームへと適合しようとした結果が前2作としたら、本作ではその間違えを訂正しようとして、それも中途半端でまた失敗しているという感じでしょうか。音への気配りも欠けているし、何よりも曲がどれもよくない。うーん。まあブリティッシュインベンションもあって、アメリカの市場も混迷していたろうし、時代が悪かったということで片付けるのがいいのでしょうかね。Sonic Youthが真に帰ってくるのは1998年の"A Thousand Leaves"であるというのは必然なんですね。前年にOasisの"Be Here Now"によってブリティッシュ・インベンションは終わるわけですから。アメリカに自由が戻ったわけだ。本作は現時点では、とりあえず良くない、と言っておきましょう。聞き込めば変わるかもしれませんけど。