The Raincoats : Extended Play
ARTIST / The Raincoats
TITLE / Extended Play
LABEL / smells like records
DATE / 1994
TITLE / Extended Play
LABEL / smells like records
DATE / 1994
1602。Sonic YouthのドラマーSteve Shelleyによるレーベルsmells likeより。しかるべくして出された盤です。本当は、再結成以前のリリースされたオリジナルフル盤のいずれかをレビューしたかったんですが、なぜかプレミアついて流通しているので保留中。紙ジャケリイシューを最も期待しているバンドのひとつ何ですが。Sonic Youth、そしてNirvanaに先立って、オルタナティブを準備した偉大なるバンドのひとつ、しかもガールズバンドですよ。アメリカのバンドではなく、しっかりとイギリス・ニューウェーブであることに注意すべきですが。バンド名もいいよね、The Raincoats。高校の学園祭で、女子オンリーバンドを考えている人たちは、The Raincoatsとつけましょうね。1994年に一瞬再結成し、そのときに本作とフル盤"Looking In The Shadows"がリリースされました。 1977年にAna da Silva(ギター、ボーカル)とGina Birch(ベース、ボーカル)が中心となってバンドを結成し、1978年には元The SlitsのPaloma Romero(ドラム)、そしてVicky Aspinall(ヴァイオリン)の4人になることで、バンドの基礎は完成。その後1984年の解散までにバンドによくある離脱劇を繰り広げながら展開して言ったわけです。The Slitsの Palmoliveが絡んでいたということがやっぱり要点ではあるのでしょうね。もちろんThe SlitsほどはN.W関係としても有名ではないのかもしれない。それよりもやっぱりKurt Cobain経由で世の若者たちはThe Raincoatsに触れたがるのでしょう。さて、本作は全4曲のEPで、初期面子もda SilvaとBirchしか残っておらず、ドラムはStece Shelleyが、ヴァイオリンは新メンとしてAnne Woodが担当している。だから、やっぱり1984年解散までの盤が聴きたいなーとなるのが心情なわけですね。本作を断片として想像を膨らませるしかないという。1曲目とか聴くと、なかなかへたうまでありながら音を飛ばして、ボーカルもだるめにキャッチーで、といった具合。いいバンドだったんではないか、と思わせる力は持っていると思う。にしてもヴァイオリン使いを擁するというのは結構意外でした。再結成してもヴァイオリニストを招致しているあたり、こだわりがあるんでしょうね。面白い時代性だと思う。ハンガリー民謡?かなんかその辺の牧歌性を感じさせてくれる。4曲だけで十全にその魅力を伝えているあたりがさすが、というか。ボーカルに変なエコーをつけたりするところに、若干ひくけどね。フル盤欲しい。