V.A : The End Of Utopia
ARTIST / V.A
TITLE / The End Of Utopia
LABEL / sub rosa
DATE / 1998
TITLE / The End Of Utopia
LABEL / sub rosa
DATE / 1998
1576。DJ Spooky(2曲)、DJ Wally、DJ Grazzhoppa(2曲)、DJ Lowという4名が参加したコンピ。sub rosaにはこういうDJと冠する人々が複数参加する盤はいくつかありますけど、残念ながら得てして面白くないんですよね。何を目的でリリースしてるのかわからないといいますか。90年年代後半のsub rosaは得てしてそうなのかもしれませんね。その反省からquatermass単体へと最先端電子を分離して禊を行ったというナラティブもつむいだりできそうです。詳しい人教えてください。といいつつ、そのような想定のもと本作を聴くと、そうはいっても僕も耳が馬鹿になっていて、なんでもいいやん状況に投げ込まれておりますから、まあこれはこれでたまの晩酌には悪くないかなと思ったりもする。M2のDJ Wallyの曲なんかは10分超えてるんですけど前半に限れば結構ねらいにきた安定的シャレオツを提示してるし。後半は一気にインダストリアル風味が混ざって音響的総合性が崩れますけど。M1M3をつとめるDJ Grazzhoppaもなかなタイトなビートをオーガニックに生成していて素敵ですし。最悪なのはDJ Lowですね。いわゆるイルビエント的なのが嫌いなだけかもしれませんが。DJ Spookyもたしかに一番sub rosaな実験精神を持っているのですが、そういうことなのか?という疑問もあります。ラストのストリングスを混ぜ込んでビートレスでアブストラクトに仕上げた曲なんかはよくできてるなーと思いますけど。ま、総じてsub rosa好き以外にオススメできる盤ではございません。全然関係ないですが、意味深なタイトルが胸を打ちます。