Gravenhurst : The Western Lands

ARTIST / Gravenhurst
TITLE / The Western Lands
LABEL / warp records
DATE / 2007

1580。myspace。色気を出していろいろ手を出してるwarpですけど、このGravenhurstもその色気に魅了されたバンドのひとつといえるでしょう。ボーカルで曲も書きプロデもこなすNick Talbotという人、そしてドラムのDave Collingwoodが初期メンバーとして中心となっているようです。ブリストル出身ということで、そこにも色眼鏡がいろいろ働きます。warpからのリリースとしては本作が3作目くらいですから、結構気に入られているといえるでしょう。レーベルの自分でやれ精神をしっかりと引き継いでいるところにも好感が持てます。全然期待していなかったですが、なかなか良いです。ちょっと耽美に陥っているところが、演劇的で鼻につきますけれども。細部への気配りが良くできているし、旋律も悪くないし。若干音が軽いけれども、そこはイギリスの愛嬌でもあります。表面で遊んでいる感じが、愛撫付きにはたまらない、ということかもしれません。深く挿れろ、と僕なんかはいいたいわけですけれども。靴見ちゃう感じも漂わせており、なかなか典型的なイギリスの風にやられている若者たちといったところでしょうか。そこも好感が持てる。結局のところ、ちゃんとやってるかどうかを前提に、残りの茶目っ気が肯定的に響くわけなんですけどね。ま、warpということを忘れて聴けばいいんじゃないでしょうか。