Glaxo Babies : Nine Months To The Disco
ARTIST / Glaxo Babies
TITLE / Nine Months To The Disco
LABEL / heatbeat records / birdsong
DATE / 1980 / 2007
TITLE / Nine Months To The Disco
LABEL / heatbeat records / birdsong
DATE / 1980 / 2007
1559。日本初CD化。帯曰く「グラクソ・ベイビーズ唯一のアルバム!ついに登場。同じくブリストルの兄弟バンドPop Groupと並びその過激な実験性が話題を呼んだ超問題作。ファンクとインダストリアルの融合がいま蘇る」。メンバーはSimon UnderwoodにかわってThe Pop Groupに参加することになるDan Catsis(ギター、ボーカル)を中心に、Tom Nichols(ベース、ボーカル)、Tony Wrafter(テナーサックス)、Charles Llewelyn(ドラム)、Tim Aylett(いろいろ)という人たちが集まっている。CatsisとWrafterとLlewelynはその後The Pop GroupのJohn WaddingtonらとともにMaximum Joyを結成することになります(ちなみに本作のM1のタイトルは'Maximum Sexual Joy'です)。つまりGlaxo Babiesは帯にあるように、ブリストルでThe Pop Groupとの非常に近しい関係を持っていたバンドだということが分かりますね。本作はそんなGlaxo Babiesの傑作1stにしてラスト。1977年にデビューし、初期メンバーにはRob Chapman(のちにTransmittersを結成)というメインボーカルがいたわけだが、彼が抜けたことは本作に少なからず影響を与えているみたい。ダブダブしていたり、飛び跳ねるファンクネスを備えているはもちろんだが、非常に自由な感性という常套句が当てはまる音を作り上げている。実験的、という常套句でもよい。The Pop Groupのように差し迫った危機感はなく、どこかたっぷりとした間を形成しながら、しかしささくれ立った斜め立ちを聴かせてくれる。非常に僕好みのバンドであることは確かである。たとえばM7のけだるさからM8のグルーヴへの移行など、なかなかドキドキさせてくれる。N.W.関係で落とすことのできない盤であることはたしかなようだ。名盤。