8 Eyed Spy : S/T
ARTIST / 8 Eyed Spy
TITLE / S/T
LABEL / fetish records / atavistic
DATE / 1981 / 1997
TITLE / S/T
LABEL / fetish records / atavistic
DATE / 1981 / 1997
1550。atavisticによる、いわゆるノーウェーブ関係のリイシュー事業の一環でしょう。fetish recordsは現在リイシュー盤が話題となっている23 Skidooなどをの盤をリリースしていたロンドンのレーベルみたいです。本作はLydia Lunchをセンターに据えたバンド8 Eyed Spyです。なんだかんだノーウェーブ関係の盤を手に取るとLydia Lunchに突き当たるという事態なわけで、彼女の偉大さなのかなんなのかわかりませんが、ともかく今日の女性を擁するバンドは彼女を参照するとよろしいというわけです。まあSonic Youthのがいいと思いますけど。盤もほとんど残していないので、どのような位置を占めたのかわかりませんが、メンバもなんだかんだ周辺の人たちです。Teenage Jesus And The JerksのJim Sclavunos(ドラム)とか、James Chance & The ContortionsのGeorge Scott(ベース)とか。あとは良く知らないけどMichael Paumgardhen(ギター)、Pat Irwin(サックスとかピアノとかいろいろ)という感じ。どうもScottさんがヘロイン中毒で1980年に死んでしまったあとにバンドは終焉したみたいですね。時代です。てかアメリカのwikipediaは本バンドまで記事が載っていることに少なからず感動を覚えます。どんどん情報のアーカイブ化が進んでいるわけです。これもまた時代です。やってることは結構キャッチーで、50年代のR & Bを基盤としたロックンロールから、サックスを聴かせたもの、ブルースっぽいもの、下手なサーフロック的ギターを響かせるものと、さまざまです。ほとんどがライブ音源みたいで、ミックスが結構きわどいようにも思いますが、きちんと聴けます。でもそれぞれの曲でミックスの感じが違うので、違和感はあります。演奏はぐずっているまでは行きませんけど、決してうまくはないです。しかし、そのぎりぎり感からひねり出される奇妙さがなんとも心地よいわけですね。まあいいように言ってるだけですけど。Live盤もatavisticからリイシューされているようなので、気になる人はそちらもどうぞ。