DJ Olive Meets I/O3 : Powerhouse Sessions
ARTIST / DJ Olive Meets I/O3
TITLE / Powerhouse Sessions
LABEL / room40
DATE / 2002
TITLE / Powerhouse Sessions
LABEL / room40
DATE / 2002
1529。myspace。ニューヨークはブルックリンを拠点としてご当地のさまざまな著明作家たちとコラボをしてきたDJ OliveことGregor Asch。彼もやはりオーストラリア出身ということでroom40に錦を飾ったわけです。想像ですが。オルタナ好きの人々のなかにはsonic youth recordsからのKim GordonやIkue Moriらとのコラボ盤で彼の名前を知った人が多いのではないでしょうか。実は僕の嫌いなスタイルに付される傾向にあるイルビエントなる言葉を作ったのがこのDJ Oliveだといううわさもあります。なかなか重要な作家であるということがわかるでしょうか。90年代中葉から活動を活発化させていますが、ソロ作はミレニアム以降になってからリリースされるようになる。本作はしかしコラボ盤なんですね。I/03はroom40のオーナーLawrence Englishを含むトリオです。残りの2人はTam PattonとHeinz Rieglerという方々。興味深いのは本作のカタ番がedrm400となっていることでしょうか。400ということはほぼ初期リリースと言っていいでしょう。room40のカタ番は他にも通常ラインのrm4--、限定ラインのltdrm4--(現在はedro4--と一本化)などがあって分かりにくいですが、そのそれぞれに400番が存在し、全てにLawrence Englishが絡んでいるのが特徴です。しかしDJ Oliveが記念すべきroom40の誕生に立ち会っているということから、さらに彼が重要な作家であるということがわかるでしょうか。むしろ知るかボケチンカスがという、感じですか、そうですか。カルテットでインプロっぽいことをやるわけですけれども、緊張感があまり生じておらず、その点では僕好みではないですけれども、M5の終盤なぞはなかなかバランスがよくていいのではないでしょうか。重要ですが佳作でしょう。多分プロダクトとしてはレーベル側でも売り切れでmp3でしか正規に流通していないと思うので、欲しい人は中古屋をめぐるか、リイシューを待ちましょう。