As One : 21st Century Soul
ARTIST / As One
TITLE / 21st Century Soul
LABEL / ubiquity records
DATE / 2001
TITLE / 21st Century Soul
LABEL / ubiquity records
DATE / 2001
1536。本ブログではずっとスルーしていましたが、非常に重要な作家であるKirk DegiorgioことAs Oneです。デビューはB12によるレーベルb12から12"をリリースし、その後clearなどからリリースします。確かにclearということで伝説的シーンにコミットしていたわけですけれども、その後の活動が何か僕のカバーする領域に触れてきていないという点でスルーされていたわけです。このような作家の代表的な存在はHerbertですが、彼にしてもDoctor Rockitでclearからリリースしていましたね。こちらとしてもさすがにネタが尽きてきたので、As Oneなんかも取り上げていこうじゃあーりませんか、という感じです。タイトルからどっかの地域っぽさがぷんぷんしてます。やっぱりAs Oneもデトロイトの街に影響を受けていたようですね。それこそ古きよきMotownソウルの時代から高配した宇宙系テクノまで。それにしても非常に大きなタイトルを冠しています。ゲストボーカル曲もあり、この手の盤にしては珍しく男性ボーカルがソウルフルに歌い上げます。生楽器も色彩豊かに導入し、電子にある種の有機性が付与されている。壮大な曲というよりも、やっぱりソウルのグルーブを電子的に構築することが重要なミッションのようです。複雑なリズムというよりも、きちんと間を計って打ち鳴らされている印象。M7なんかかなりいいですよ。M10のようにばりっとお洒落ハウスを鳴らすこともあれば、ラストM11のように意外性で突き放すこともある。なかなか面白い作家です。本作はかなりいい盤でしょう。さてさて結構リリースがあるようですが、どれが名盤なんでしょうかね。