Rumah Sakit : S/T
ARTIST / Rumah Sakit
TITLE / S/T
LABEL / temporary residence limited
DATE / 2000
TITLE / S/T
LABEL / temporary residence limited
DATE / 2000
1449。myspace。1st。Jeff Shannon(ドラム)、John Baez(ギター)、Mitch Cheney(ギター)、Kenseth Thibideau(ベース)という4人。裏方はPellicci兄弟。オーバーダブなしで撮られたまさに部屋な感じが演出される意欲作。ちなみにRumah Sakitは「伝説のポストロックバンド」でもあります(参考盤Howard Hello & Greenness "Split")。その名に恥じないぽさを演出しています。肉弾的インストで、抜きによる緩急もつけています。変拍子、転調なんてさらりとやっていきます。とてもデビュー作とは思えない完結した内容です。多分いい盤です。非常にロウな録音もいいんではなかろうか。それならもう少しリズム隊にぶっといざらつきが欲しいと思うのは趣味の問題です。どうしても素材としてのそれぞれの音が軽くなっているように思うのです。それで結局いつものようにコンポジションが前面に出てくる羽目になるといいますか。素材と形式のバランスというのが今後ますます重要なわけですけれども。フォーマリズム→ミニマル・アート→?見たいな事ですね。適当言ってますけど。ちょっとごちゃごちゃしている印象もあります。緩急系バンドにとっては仕方ない部分もあるのですが。つまり大波を起こすときに、メンバ全員が全力でジャムるという感じ。感情を備えた従来のロック的でもありますが。そんなんで高揚できるのはもっとも美しい精神をもつ10代までです。M4あたりのバランス感覚が個人的にはちょうどいいです。もちろんラストM6はテクニカルでかなり優れたもの思いますけど。辛めに書いているようですが、ポピュラリティも確保できると思われるかなりいい盤です。おそらく更なる経年が本作を名盤へと押し上げてくれるでしょう。それまで皆さんも聴いておきましょう。暫定的にポストAlbini候補と勝手に考えているPellicciが絡んでいるという点でも重要。