Howard Hello & Greenness : Split
ARTIST / Howard Hello & Greenness
TITLE / Split
LABEL / sickroom records / stiff slack
DATE / 2007
TITLE / Split
LABEL / sickroom records / stiff slack
DATE / 2007
1375。Greennessのmyspace。こちらは日本盤のジャケ。Lサイドがかなり前から言ってたHaward Helloの音を聴くために。Ggreennessは知らん。スプリットといってもしっかり2枚組でそれぞれが別々に担当しているので、なんとなく違和感あり。Howard Helloはtemporary residdenceに所属しており、一応名目上はKenseth Thibideauのソロらしい。彼が関連するSleeping Peopleといった諸バンドからの想像でザクザクインストかと思っていたが、浮遊感と広がりを持ったギターのレイヤーによるときたま歌ものだったという意外性。ややがっかりな反プラトニック感覚が僕を襲う。かと思えばM3では米国の標準的インディーがやってそうな構成を持つコード感たっぷりの歌ものだったりする。M4ではややさわやかなバックにささやき系女性ボーカルだったりするし (この曲は素敵かも)。どのスタイルが本当のHoward Helloさなのかがやや不明瞭。「ミニマル」という形式がしばしば適用されるが、ラスト7分強の曲が一番それに近いか知らん。ギターはどっかのアンビエント確立集団が使用していた質感があるし。悪くはないけどちょっと清潔すぎるかなぁ。GreennessはMitch Cheneyという人がやってるこちらもソロ?ユニットで結構動きのあるザクザクインストである。音の輪郭が明確なのでザクザクという形容は間違っているかもしれないが(いや、ときにギターが拡散する)。それほど新しさはないけれども、いわゆる「マスロック」と呼ばれる動向が好きなら満足できる気持ちよさをベースとドラムがはじき出している。Howard Helloのほうは20分強くらいしかないが、こちらはしっかりと1時間近くあってある程度の全貌を見せてくれる。でもちょこちょこ歌モノ入れたり、アコートロニカ的アプローチをしたり、インプロちっくな長めの曲をやったりと、やや試行錯誤している感じも見える。Kenseth ThibideauとMitch CheneyはもともとRumah Sakitというバンドのメンバであり、stiff slackのレビューによればそちらは「伝説のポストロックバンド」だったらしく、それ関連で本作が企画されたのだろう。にしても2000年のバンドが伝説にあるとは僕たちも年をとったものであることよ。意外と安いので、この手の音楽に興味がある人は買って損はしないでしょう。