Nick Cave & The Bad Seeds : Kicking Against The Pricks
ARTIST / Nick Cave & The Bad Seeds
TITLE / Kicking Against The Pricks
LABEL / mute records/homestead
DATE / 1986
TITLE / Kicking Against The Pricks
LABEL / mute records/homestead
DATE / 1986
1448。3rdくらい。よく名前は聴くけど、どんなことやってる人なん?で勝手におなじみのNick Caveです。皆さんご存知だと思いますが、来る2008年9月6日にFaustのライブがあります。そこにThe Bad Seedsの現メンバでありますJames Johnstonが参加しているわけです。といっても本作ではまだ彼はいなかったわけですけど。そもそもこのユニット自体もドイツで結成されたそうなので、それほど意外な取り合わせではないのでしょう。Nick Caveがオーストラリア出身なのでどうしても英語圏のバンドというイメージを持ってましたが。この頃のThe Bad Seedsのメンバには元MagazineのBarry AdamsonやEinstürzende NeubautenのBlixa Bargeldがいました。そのほかのメンバはThomas Wydler
、Mick Harveyですね。80年代のきらびやかな布陣といえましょう。メンバはたがえど今でもバリバリ現役であるグループですすね。で、結局Nick Caveって何ですかと問われてもわからないままです。非常に優れたSSW見たいですが、影響圏が良くわかりませんでした。確固とした現役の作家といえばそれまでですが。特に本作は、壮大なカバーアルバムという性質を持っていますので曲書きとしての能力も良くわからないです。内容はアメリカの民謡からJohn Lee Hookerのブルース曲、Velvet Undergroundの'All Tomorrow's Parties'まで。他にも50年代60年代のおそらく有名なSSWたちの曲をアメリカ中心にカバーしています。このような試みは現在でも大いに評価されるでしょう。そこにLou Reedが入ってくるあたりがなんともhomesteadへの最後の駄目押しとなった気がする。他にも要因はあるでしょうけど。世間的に本作がこの人たちのどの程度の盤として認知されているのかしりませんけど、僕はかなり意欲的でいい盤だと思いました。僕はhomestead盤だから買ったんですけど、それ以外なら今でも簡単に手に入るでしょう。こういう盤はしっかりと聴いておく必要があります。