David Daniell : Coastal
ARTIST / David Daniell
TITLE / Coastal
LABEL / xeric(table of the elements)
DATE / 2006
TITLE / Coastal
LABEL / xeric(table of the elements)
DATE / 2006
1447。myspace。ソロでは多分2nd。table of the elements。サンクス欄にはあのそれかは知らないがGreg Davisの名があります。San Agustinというバンドでも活動していますがt.o.eおなじみであるRhys Chathamといった伝説たち御用達のギタリストでもあります。今後ますます注目に値する作家となることでしょう。シカゴに身をおいているとか。あらいいですねぇ。全4曲ですが長尺の曲ですのでボリュームもあります。満足しないことはない。M3ではDaniellさんとともにantiopicというレーベルを運営するElliott Jamesさんが参加さいています。JamesさんはAteleia名義でxericやradiumからリリースがある。で多分このへんの裏方つながりでGreg Davisが出てくるんでしょう。本作M1M2ではギタリストとして前景化するのではなく、かなり肌理の細かい電子使いによって手腕を発揮しており、見事なプロセッシングでもって曲が構築されています。微細です。普段はどんあギターを弾いているのでしょうか。気になる木です。もちろん本作でも基盤となる音は彼が得意とするペダルスチールギターなどが用いられているのでしょうが、プロセッシングされることで音と音を関係付ける身体的身振りが剥奪されているわけですから。一方でM3ではアコギが層状に重ねられ、反復されることによってきらびやかな不穏さを演出しています。M4では背景に微ノイズ電子を散布したうえで、嗚咽のように、追悼的にワンラインでアコギが鳴らされる。そして電子の波が押しては返す。曲といえるのかわからないが名曲である。この人はかなり耳がいいでしょう。音が素晴らしく洗練されている。ノイズに興味ある人は本作のようなたしかな作品から入ることでそこに深遠な音の追求があるということがわかるに違いない。かなりいい盤です。