Elliott Sharp / Carbon : Larynx
ARTIST / Elliott Sharp / Carbon
TITLE / Larynx
LABEL / sst records
DATE / 1988
TITLE / Larynx
LABEL / sst records
DATE / 1988
1487。自身のバンドCarbonを引き連れて良くも悪くもElliott Sharpな1枚です。全2曲40分弱のインプロ・ツアー。 Soldier String Quartetというスヴァイオリン2名ヴィオラ1名チェロ1名からなる4人組のストリングス集団も引き連れております。Elliott SharpはsstからそのSSQを全面に押し出した盤もリリースしている。そのほかLee Ranaldoも参加したユニットPlus InstrumentsのドラマーだったDavid Linton、日本人好きのSamm Bennett、gramavisionなどからリーダー作を発表しているBobby Previte、Arto LindsayとToy Killersというユニットを組んでいたCharles K. Noyes、といった4人がドラムで参加しています。要約すると当時ニューヨークの地下っぽいライブハウスを盛り上げていた人たちの集合とでもいいましょうか。あとは管楽器が少々。tzadik系の人たちもやっぱり多いですね。狭い世界なんだろうな。いじめとか仲間はずれとかあったんでしょうか。本作はインプロいとは言いながらも、どこかしら構成を感じさせる内容となっており、かなり聴きやすいです。ドラムのリズムがそれほどはじけないところに起因しているんでしょうけど。うねりをあげたサイケデリック。調律のされ方がフィボナッチ定数によって設定されているといいますから、やや時代遅れでシステム決定的な態度を引きずっていたようです。ちなみにドナルド・ジャッドがフィボナッチを使って壁掛けの箱を作ったのは60年代末か70年代頭だったはず。どっちかが重要なんですけど。まあどうでもいいけどね。いいんじゃないでしょうか。