Lee Ranaldo : Music For Stage And Screen
ARTIST / Lee Ranaldo
TITLE / Music For Stage And Screen
LABEL / les disques du soleil et de l'acier
DATE / 2004
TITLE / Music For Stage And Screen
LABEL / les disques du soleil et de l'acier
DATE / 2004
1422。ご存知Sonic YouthのギタリストLee Ranaldoの1枚。Kiji HainoやPhewといった日本勢の盤もリリースするフランスの前衛レーベルより。一応ソロ作扱いのようですが、参加している面子が糞豪華です。William Hooker(ドラム)、Alan Licht(ギター)、Günter Müller(パーカ、電子)、Christian Marclay(ターンテーブル)。すげえ。といっても狭い世界ですから、ネットワークも限られているでしょうし、有名な人たちは有名な人たちでつるむのが必然なんでしょうが。さらにいえば有名というのも、狭い世界での話なんでしょう。でもやっぱり少なからずアヴァンギャルな子たちにはギガンティックな訴求性があるに違いない。タイトルが示すように演劇や映画のために製作されたようですが、どの作品のどんなシーンで用いられたのか、あるいはよくある架空のものである可能性もあるでしょう。一応実際に具体的な作品があるようですが。しかし彼らの作り出す音楽の性質上、なかなか混沌とした物語機構であるに違いなく、メジャーに鳴りうるタイトルなどは含まれていないということが想像される。好きにやってるとしか思えないかもしれませんが、なかなかどうしてよく聴くと、各楽器のバランスによって妙に聴きやすいということがわかります。熟練たちのインプロはそういう意味では、抑揚や節回しがどうしても似通ってくる部分が出てくるのかもしれません。優雅な気持には到底なりませんが、刺激的な日曜日を送ることができるでしょう。いい盤じゃないでしょうか。