Jonathan Kane : February
ARTIST / Jonathan Kane
TITLE / February
LABEL / table of the elements
DATE / 2005
TITLE / February
LABEL / table of the elements
DATE / 2005
1421。myspace。1980年代初頭から活動緒するドラマーさんです。伝説の、という冠詞が許されているようです。La Monte Youngのバンドに参加し、本作でも曲を提供しているRhys Chathamの100本ギターバンドに参加し、なによりもSwansに参加し・・・と、伝説好きラバーであるtoeにふさわしい作家です。ともかくタフに太鼓をたたき続けることに定評のあるドラマーのようです。本作でもM1を聴けばわかるでしょう。とにかくドラムを一定のリズムでたたいている。M1やM2などではクラウト系の丹精さはなく、むしろ粘っこいです。太鼓と撥がリリースされるのが若干遅いのでしょう。ハードロックなどに見られるタイプ。M3ではまた違っていて非常に個性を押さえることでベースラインを際立たせている。M4に見られるようにぴたっと止まるドラムもあったりします。いろいろなスタイルを持っているようですが、総体としてはLa Monte Youngらの影響でしょうか、とにかく繰り返しです。過剰な装飾は一切なしです。ギターのフレーズなどに若干の展開も聴かれますが前面に出たドラムはほぼ変化なく続いていきますので、曲はほぼ平面に感じることでしょう。個人的には好きなタイプです。曲調としてはブルースが基調となっているでしょうか。ミニマル・ブルースとでも呼ばれているのかもしれません。知らんが。FebruaryはKaneの現在のライブ・バンド名としても機能しているようです。toeの新ラインradiumからのリリースが待たれるところです。いい盤でしょう。