Brian Eno & Jah Wobble : Spinner
ARTIST / Brian Eno & Jah Wobble
TITLE / Spinner
LABEL / all saints
DATE / 1995
TITLE / Spinner
LABEL / all saints
DATE / 1995
1441。たまにふわっと重要どころとコラボレートするEno先生ですけど、本作でも何文脈か知りませんが、元Public Image Limited(参考:1)のベーシストJan Wobbleと競演しています。彼は1980年には脱退してしまうのでJどの程度P.I.Lにコミットしていたかわかりませんが、少なくとも名盤の誉れだかいい"Metal Box"で演者をつとめていました。本作はドイツの映画監督Derek Jarmanの遺作"Glitterbug"のためにEnoが制作した音源をひとつの盤として纏め上げたものだそうで、もともとサントラのかたちで構想されていたが、結局映画から切り離されたものとしてかたちにすべく、Jan Wobbleへと音が手渡されたといいます。この手のコラボ、しかも90年代の作品ということもありますけど、僕はまり期待していないのですが、本作はなかなか好きです。全体的にはシンセ風味が強いのですけれどもJan Wobbleというベーシストがときに前景化することで、面白いうねりをつくり挙げています。若干ダブついた感じを演出したりすると結局やりたかったんやんとなるのは僕だけですか。M8M9でドラムをたたいているのはJaki Liebezeitです。なんとも淫らな関係性ですね。M8は表題曲で、短いですけれども、シンセ、ベース、ドラムにおける大物3人の衝突は聴く価値大有りでしょう。若干全体のエフェクトが好きではないですがかっこいいです。意外にも、というとかなり失礼ですけど、いい盤だと思います。やっぱりちょっと全体の抽象化へと向かうエフェクト具合が個人的にノンですけども。