Michael Gordon / Icebreaker : Trance
ARTIST / Michael Gordon / Icebreaker
TITLE / Trance
LABEL / argo records/cantaloupe music
DATE / 1995/2005
TITLE / Trance
LABEL / argo records/cantaloupe music
DATE / 1995/2005
1395。いまや最先端(というか現在形)のミニマル・ミュージックを提供し続けている感があるBang On A Canが主体のレーベルcantaloupe musicです。本作でも例に漏れず、Rileyのような、Glassのような(てかどっちか忘れた)音楽集となっています。多分Glassだった気がする。「ミニマル・ミュージック」には一応、「旋律には解消されず、反復が用いられる」という簡単な形式上の形容を与えておきます。Michael GgordonはBang On A Can関係の座付きアレンジャー・作曲家みたいなものでしょうか。Icebreakerはイギリスを母体とする集団でDamian LeGassick、James Poke(シンセ)、John Godfrey(作曲?)、 Pete Wilson(ベース、ギター)、Richard Craig(サックス)からなります。Damian LeGassickは裏方仕事のキャリアが長く、Blueの"13"などポピュラー系も多く手がけているようです。本作はMichael Gordonが出した1995年の盤をIcebreakerがミックス、アレンジするというかたちをとっているようですが、おそらく演奏は彼らが行っているのでしょう。ギターの使用が特徴的で、クラシックな領域から逸脱しようというポピュラー音楽的視座が見受けられます。ミニマル・ミュージック自体が西洋音楽に対する一種のアンチテーゼを掲げていたと考える僕にとっては、それがすでに現代音楽としてクラシックの棚に供されている事態に若干のぴくつきがありますけれども、それはそれ。明らかにオリエンタルな要素を取り込んでいるのも、その証左なのだが。自己批判を通じてモダン・アートは進歩してきたわけで云々。それが結局内輪ネタでの言い争いだったという云々。・・・などなど考えることは多い盤だと思いますね。面白いです。ただトランスとは大仰な言い方をなさりますなののー。