Money Mark : Demo? Or Demolition?

ARTIST / Money Mark
TITLE / Demo? Or Demolition?
LABEL / chocolate industries
DATE / 2004

1373。myspace。以前紹介した盤"Mark's Keyboard Repair"。chocolate industriesからリリースがあってちょっと驚きです。epですけれども。タイトルからわかるように、本腰入れた盤というわけではなく、一種のお蔵だしないし逃げとも受け取れますね。Beastie Boys御用達、かつてはmo waxの看板の1枚でもあったMoney Markですがchocolate industiresからのリリースとは思えないほどのローファイ歌モノに仕上がっている。キーボードがやや後景に退いている印象。何かに似ていると思ったらまんま初期のLenny Kravitzであることに気づく。結構露骨にそうである。大丈夫かこれ、と思うほどそうである。もちろんそのような類似性はLennyに通じるメロディセンスのよさとアメリカで熟成されたソウルを主体とするポピュラー音楽の総体をになっていると換言することもできるだろう。このような精神をさらにきらびやかにしているのがわれらがブリちゃんことBritney Spearsなわけですが。決して新しくないが、かなり良い、という印象。音の構成もかなり練られた装飾性を見せているし、この方法論を推し進めているという"Father Demo Square"はかなりよい盤ではないかと思わせる。M5ではNirvana的歌心まで見せている。でラストM6のどポップさは今日び得がたい甘露さがある。Sloanのような90年代の浮遊した古代人のぶり返しを想起させるのだ。かなり短い内容であることがさらなる食欲を誘う。先に言及した盤を早急に手に入れなければならないな、これは。