Gone : Best Left Unsaid

ARTIST / Gone
TITLE / Best Left Unsaid
LABEL / sst records
DATE / 1995

1343。Greg Ginn(ギター)、Steve Sharp(ベース)、Gregory Moore(ドラム)の3名によるプロジェクト。sstの90年代中盤の作品。sstのレーベル買いを始めてまだ日の浅い私ですが、基本的に90年代はそれほど期待していないのです。しかしなんと言ってもsstのトップであり、Blag Flagを率いたGreg Ginn様のプロジェクトであるならばある程度ハードルを高めるわけで。Gone自体は80年代からすでに活動していたようで、そのころとこの盤で音楽性にどのような変化が現われているのかは定かではありませんが、おそらくインスト主体であったことは変化していないでしょう。ロック・インストの基本フォーマットのスリーピース構成で、なかなか新しいこともやりにくい部分もあると思いますが、しっかりとしたリズム隊にGinn様の独特のはずしとうねりとそれらが生み出すギタープレイによって、なかなか面白い展開を見せていると思います。それほど表舞台に出てくるギタリストではないのかもしれませんが(3大ギタリスト的な意味で)、その個性はしっかりとロック音楽史に名前を刻んできたのではないでしょうか。音色としても、全体的なプレイスタイルとしてもインダストリアルなメタルを想起させるわけですけれども、僕自身ちょっくらメタルへ落ちていくのも忘れてはいかんなぁと思っている昨今ですので悪い気はしません。もちろんBlack Sabbathを未だ押さえていない言い訳なのですが。ぽ。