Sly & The Family Stone : Stand!
ARTIST / Sly & The Family Stone
TITLE / Stand!
LABEL / epic
DATE / 1969/2007
TITLE / Stand!
LABEL / epic
DATE / 1969/2007
1331。そしてSly & The Family Stoneが繰り出した最高の1発目がこの4th。強すぎる。人種と性別を超えて見事に打ち立てられた極上の1枚。初期三部作であれだから、名盤と呼ばれる本作はどうなんだと思ったが、もうあるとこないとこ勃ちまくりです。M1の後半、M3の前倒しになるようなドラム、そして官能的で言葉をしゃべっているかのようなファズギターが台頭してきます。見事なまでに1様でないミクスチャーサウンドはとにもかくにも多くの人に沸け当たられるような平等さを兼ね備えた実践的思想性を持っている。ゴスペルチックなコーラスワークは力強くゴムのように挑発的だ。各楽器も見事に自分たちの役割を鳴らし、常軌を逸した全体を作り上げているのである。露骨に左右に振られた各パートは革命への声を極端にぶち込んでくる。コケティッシュであり、エロチックであるが、どこまでもまじめだ。この多面性がせめぎあうことで、この盤は異様な緊張感に包まれているのである。さすがに名盤といわれるだけはある。これ聴いて興奮しないやつがいるならあってみたいものだ。基本的に這うよう進むのに、異様な高揚感がある。これによってナメクジに性器を愛撫されているような快感が作り出される。またコード感にも妙な逸脱を感じるので、それもスリリングでびくびくしちゃう。個人的な本作の白眉は13分強に及ぶM8の'Sex Machine'。まさに僕の受容経験を象徴する1曲です。名盤すぎますよ、まじで。未発表曲3曲を含む5曲のボートラ入り。