Sly & The Family Stone : Life
ARTIST / Sly & The Family Stone
TITLE / Life
LABEL / epic
DATE / 1968/2007
TITLE / Life
LABEL / epic
DATE / 1968/2007
1330。2ndと同年にリリースされており、いわゆる初期三部作の最後を飾る3rd。1st2ndと聴いてくると、このバンドが本当に素晴らしいことに今更ながら気づくわけであるが、本作でもそれはかわらない。この頃になるとジャケを見る限りではビジュアル戦略も急進化しているように感じる。すなわちホワイトサイドは先端巻き毛マッシュルーム、ブラックサイドはボンバーアフロ、といったように。ジャケのLIFEというロゴが小沢健二の同名アルバムと同じであるのは有名な話です。他所のレビューなどを見ているとやたらめったり実験的という言葉が踊っています。そして続く4th5thという化け物アルバムへの必然的橋渡しとも見られている。というかSly & The Family Stoneから妙にThe Beach Boysを感じてしまうのはどういうことだろう。こういう論点はありうるのだろうか。サウンドの多彩さや単純にコーラスワーク(もちろんこちらのほうがワイルドだが)の親近性に引っ張られるのだろうか。変拍子なんかも織り交ぜながら、まったく抜かりなく素晴らしい盤を出しているところがすごいぜ。はじめは気がつかなかったがM3ではThe Beatlesの'Eleanor Rigby'のフレーズが変奏されている。まさにお手製のサンプリングであり、1966年のイギリスの現象に強い関心を払っていたことが理解できる。つまりアメリカはThe Beach BoysだけでなくSly & The Family Stoneをも持っていたということだ。怖いねぇ。初期三部作は、アルバム100選などに取り上げられることはほとんどないかもしれないが、それは自分たちが他にすごすぎる盤を作ったからで、正直その3枚は相対評価では完全に名盤だと思う。すげえぜSly!今まで聴いてなくてごめんよ!未発表音源3曲を含む4曲のボートラが入っています。