William Hooker / Roger Miller / Lee Ranaldo : Out Trios Volume One : Monsoon

ARTIST / William Hooker / Roger Miller / Lee Ranaldo
TITLE / Out Trios Volume One : Monsoon
LABEL / atavistic
DATE / 2003

1263。atavisticのOut Triosシリーズ(参考:Vol.2、Vol.4)の一作目。毎回渋すぎる3人が集まって渋すぎる演奏を利かせてくれる。ドラムのWilliam Hooker(参考：１)とSonic YouthのLee Ranaldo(参考：１)の2人は交流も知られており、以前2人による"Envisioning"を取り上げたこともあります。Roger Millerさんのことを知らなかったのですが、80年代初頭からMission Of Burmaというバンドを結成しており、そのバンドは83年に解散するも2004年には再結成し、ShclellacのBob Westonをメンバーに招いて新譜を作ったようです。気になります。また90年代初めにはNo Manというユニットでsstを中心に活動していたらしく、キャリアとしてはこのブログに相応しい人物のようです。本作は全1曲40分強という内容で、なかなか手が出しにくいと感じるかもしれませんが、それぞれのパートが見事な調和を果たしながら低く垂れ込める音を出しており、精神的にキメルにはもってこいの盤となっている。音が等質なのでアンビエントとして聴いても違和感はない。ややHookerのドラムがマシンガン的だが、それも粒感の細やかさから騒がしくはなっていない。バランスの取れたよいインプロだと思います。てかこれジャズ換算でよいのかしらん。Out Triosシリーズはジャズに入れているのでこちらも一応そうしておく。あまり文法を感じないが。