Spokane : Measurement
ARTIST / Spokane
TITLE / Measurement
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2003
TITLE / Measurement
LABEL / jagjaguwar
DATE / 2003
1262。myspace。メンバーはCourtney Bowlesという人に、Bevel(参考:1)ことVia NuonともDrunkというユニットを組むRick Alverson、そしてkrankyトップのLabradfordにも在籍するRobert Donnを加えた3人組。Bevelのときもそうでしたが、jagjaguwarの一側面であるスローな歌モノ弱フォーク仕様音響意識充填済み。そういう意味ではkrankyとも共通点があるのかもしれない。アコギな全体がたよたよと展開している。この手のものは輪郭がぼやけた顔ほどその細部を意識させないものはない、ということを意識させる。ピクトリアルとストレートが対決するという写真史的展開を持ち出すならば、僕は個人的趣味としてストレートを選ぶわけだが、それは音楽に望む態度も共鳴することが多い。つまり、この盤はピクトリアル的実践なのだ。マイケル・フリードのメディウム・スペシフィシティというものを持ち出すことは時代遅れ(再評価されるべき点もある)なのは百も承知だが、僕は感覚的にフォーマリストに共感する部分もあるから、この盤がピクトリアル的であると考えることはうまくはない。これもあれも結局、すべての概念の根底には図像があるという現在の美学界会長に言わせれば誤った前提なのである。僕もそう思わないことはない。結局人間は類似や比喩によって物事を語りたがる。「~のようだ」「~と類似している」という陳述は現在の学問状況の要とも言うべきものだ。それが誤った前提に立っているとすればどうだ。・・・とまあそういうわけ。ちなみにこの盤のミックスを担当しているのは、このブログでも何度か触れている気がするBrian Paulsonです。そんあ感じです。