Subtle : A New White
ARTIST / Subtle
TITLE / A New White
LABEL / lex reocrds
DATE / 2004
TITLE / A New White
LABEL / lex reocrds
DATE / 2004
1586。myspace。Lサイドによるレビューはこちら。SubtleはDose OneことAdam Drucker(ボーカル)をはじめとして、JelことJeffrey Logan(ボーカル)やDax Pierson(マルチ演奏)、そしてAlexander Kort(チェロ)、Jordan Dalrymple(ドラム)、Marty Dowers(サックス)が集まった6人組みのユニットです。Dose OneとJelという評価の高いラッパーと、身振りを介在させた演奏が絡んでくる辺りが、Subtleの持ち味であるわけです。一応フル盤としては1stですよね。いまだにアンダーグラウンドの漠然とした姿さえも捉えられていない僕ですけれども、なんとなくイメージされる良い味を出しているとされる音響的粗雑さと、奇妙な暗さをまとったメロウぶり、そしてそれほどがちがちでないリリックが本作では典型的に顕在化しているといえます。その意味では、anticonなどへコミットしている人にとって、Subtleによる本作はなかなか魅力的に写るように思います。なかなか和やかな部分も持ち合わせていて、敵対心むき出しのジャングスターたちというよりも、インドアで内向的でありながら、ちょっとシャレオツにいきってみたい人たちが集まってぼそぼそと盛り上がっているという印象。その意味で、Subtleもまた、ヒップホップ好きへのアピールというよりも、もう少し間口の広いものとなっていて、それがちょっとした音楽好きをひきつける要因となっているように感じます。個人的にいっても嫌いではないし、悪くないと思います。ただやっぱりどれを聴いても音がぼやけていて、その辺りの耳障りが気になる。しっかり折ってないから折鶴の羽の部分の先端が広がり、裏地の白い部分が見えているといった感じ。まあいいけどね。