Kev Hopper : Whispering Foils
ARTIST / Kev Hopper
TITLE / Whispering Foils
LABEL / duophonic / drag city
DATE / 2000
TITLE / Whispering Foils
LABEL / duophonic / drag city
DATE / 2000
1255。my space。参考ユニットTicklich"S/T"。おーまーえーはーあーほーかーでおなじみのこぎり奏者のKev Hopperさんのソロ作。かなりマイナーな分野ですけれども、合わせ方によっては魅力的な音を奏でることができるのがのこぎりの魅力です。奏法としては珍奇ですけれども、聴いてみると非常に魅力的な音を出すことができる楽器なわけです。本作でもエレクトロニクスの無機質さを想起させながらも、テクスチャは人肌感に溢れた有機素材を実現する珍品楽器の数々。それらの調和が見事に独創的な世界を作っています。レーベルを見ればわかると思いますが、Stereolabとのつながりもありまして、彼らに良い多国籍感を演出している一端を担っていると思われます。要所要所でHigh Llamasっぽ牧歌性も漏れ出していて何かしらの関係を疑ってしまう。さらに本作ではCharles Haywardがぽつりと参加していて、ははあ、と頭を垂れてしまいます。恐ろしく耳のいい作家であることは間違いなくて、音の一つ一つがそれ自体を強く主張しており、感動すること受けあい。Kev Hopperが80年代にベース担当で在籍したStumpというバンドもかなり知ってる人は当然知ってるような存在らしくちょっと気になるところです。買って損のない名作。