S.Y.P.H. : Am Rhein
ARTIST / S.Y.P.H.
TITLE / Am Rhein
LABEL / das büro / ata tak
DATE / 1987
TITLE / Am Rhein
LABEL / das büro / ata tak
DATE / 1987
1206。77年結成。Neue Deutsche Wille周辺の重要バンド。バンドメンバの入れ替えが激しく、ときにCanのメンバHolger Czukayまで招致されたという。一度活動を停止したが、最近活動を再開しているようだ。超渋いチョイスをするレーベルvinyl-on-demandでもS.Y.P.H.の音源はしっかりフォローされています。バンド名は当初は「Smashed Yankee Pummels Homo」の頭文字に由来したそうだが、後にクリーンな「Save Your Pretty Hearts」の頭文字へと変化したそうで。この盤には、結成メンバのUwe Jahnke(ギター)とHarry Rag(ボーカル)に加え、Jojo Wolter(ベース)、Ralf Bauerfeind(ドラム)が参加している。この盤では、それほど強烈な個性を放っているという感じはしない。80年代の音の薄さを持ちながら、90年代への準備を欧州的に行っている、という感じだ。いわゆる「クラウト・ロック」のようなビートを継承しているわけではなく、むしろギターの使い方に特徴を感じる。フィードバックも潤沢で、殺伐としている。その中でM3やM4のように陽気な楽曲もあり、なんとなくKraftworkの能天気さが乗り移っている感じもする。英語、ドイツ語と織り交ぜながら展開されるボーカルは艶っぽく、これまた80年代のダンディズムである。M7のような曲もあるが。2回聴くと分かるのだが、M6といったナイーブな曲に、かなり印象を感じる。M6はフルーツの旋律も効果的で素敵である。というか、S.Y.P.H.取り上げるなら多分セルフタイトルの4thなんだろうな、と思う。この盤も決して悪くないが、