Joe Meek : I Hear A New World - special edition
ARTIST / Joe Meek
TITLE / I Hear A New World - special edition
LABEL / rpm
DATE / 1960 / 2001
TITLE / I Hear A New World - special edition
LABEL / rpm
DATE / 1960 / 2001
1222。僕はJoe Meekの盤を買うのは2枚目である。数年前、この人がどういう存在なのか知らずに、機材を弄るド変態丸出しの恍惚顔したJoe Meekのジャケにひかれて盤を買っている。多分アウトテイク集か何かだったような気がする。しかしその頃の僕はその強烈な個性を全く理解できずに、珍しく売りさばいてしまった。それはある種呪われた盤だったのかもしれない。嘘しかつかないAphex Twinがもっとも敬愛するプロデューサーとして名指ししたのがこの孤高の天才Joe Meekであるということをそのあとに知って、ぺえそうなのぱぁ、と思ったものである。ちなみにJoe Meekはニーチェ同様発狂して自殺してした少し痛い人です。この盤はそんなJoe Meekが60年という時代に残した軌跡の1枚にインタビューなどのボートラを追加してリイシューされたものみたいです。正直現在の僕もやっぱりどこがどのようにすごいのか分かりません。すなわち大時代的な歌謡曲に聞こえる部分がある。しかし以前は見えなかった実験的な側面がむき出しであることにようやく気付きました。確かに是は早漏すぎるポピュラー音楽的実験だったのかもしれない。エフェクトが気持ち悪い、曲の構成が斬新すぎる、多様な音楽性、などなど。正直ロックが誕生したというもはや神話の世界である40~50年代あたりの世界をほとんど知らないので、Joe Meekというノイズがポピュラー音楽のなかでどの程度異端的だったのか比較検討できません。今でも色あせないといいいえるのかも検討する必要があります。でも音壁を作ろうとしたあれとか、ペットに音楽を聴かせようとしたあれとか、あのへんに圧倒的に先立った録音野郎が排泄した外部世界。古典として。