Frank Zappa and The Mothers Of Invention : Over-nite Sensation
ARTIST / Frank Zappa and The Mothers Of Invention
TITLE / Over-nite Sensation
LABEL / discreet
DATE / 1973
TITLE / Over-nite Sensation
LABEL / discreet
DATE / 1973
1210。実は12月21日はZappa生誕の日なんですね。だからというわけではないですが。CD盤はオリジナルLP盤とはジャケが違うようです。こちらはCD盤。Zappaの入門盤として、その多種多様な音楽性、卓抜なギター、渋いボーカル、などなどがうまく調合されており、「ああこれがZappa様なのかしら。素敵だわ」という感慨にふけるにはもってこい。きわめて陽気で、Mothersの面々のプレイもさえまくっております。まさに「興奮の一夜」を家で疑似体験できること間違いなし。まだ僕はZappa道を進むものとしては下っ端の使いっ走りですから、Mothersがどのように変遷し、どのようなプレイヤーがどのようにZappaを支えたのかなどに通じていません。たとえばこの盤でヴァイオリンを弾いているJean-Luc PontyはChick Coreaの"My Spanish Heart"にも参加していたらしい。その辺のZappaを取り巻く実力者たちを追い求めるのも彼を愛する上で重要なファクタなようです。プログな展開を見せるM5のような楽曲が特に好みですけれども、M6のようにポップスを奏でながらところどころに変態を混ぜ込む情報操作も許してしまいます。どこを切ってもZappa色。深遠すぎる御大の色です。Zappaを知ると、70年代のあらゆる人々が凡夫に見えてしまうかもしれません。それほどあくが強く、輝いている。全編聞かせる名作となっています。