V.A : Neferiu Sampler
ARTIST / V.A
TITLE / Neferiu Sampler
LABEL / neferiu records
DATE / 2000
TITLE / Neferiu Sampler
LABEL / neferiu records
DATE / 2000
1134。2000年、電子ダンスが咲き乱れる節目としての年である。もちろん実質的なものではなく、仮構された物語のなかでのことだが。そんな年に生まれたレーベルがこのneferiuです。いつものようになんとなくコンピ買いということですから別に注目しろとかいうわけではありません。もしかしたらもう活動やめてるかもという危惧もありましたが、現在でも粛々とがんばっているようです。エレクトロニクスとヒップホップをベースにした音楽が構想されているようです。そしてもうひとつのラインとして、2000年代らしく、デザインにも重点を置いています。レーベルという集合体のなかで聴覚と視覚の添い寝というのが急速に拡充する時代とざっくりながら考えてよいでしょう。試験にでます。さて参加作家たちを幾組か。skamやmerckなどから小皿をリリースしているFrank And Bill、Ilkae(参考:1)の片割れKrystian LubiszewskiのTrisome名義、もちろんもう一方のAaron MunsonもVexion名義で参加し、大本となるIlkaeはトリを飾っています。あとはEsa Ruoho(参考:1)によるLackluster名義くらいがこのブログでも言及されている作家たちか。正直あとはよく知らない。Ilkae関係の食い込み具合が半端でないので、何かしらつながりがあるのかもしれない。M1M2あたりを聴くとドラムン要素がかなり主張しているように感じる。洗練されたIDMの手前といった雰囲気である。Trisomeもなんかそんな感じでややださめ。その点Vexionは下手にビートを使わず高音の上澄みで勝負していて、Ilkaeっぽい。当のIlkaeはさすがのメロ攻めである、4つ打もあり、全体的にヒップヒップ要素は素養としてのビートに見え隠れする程度で萌芽にも満たないといった感じか。コンピとしての総合力はかなり低めなので別に積極的に手に入れる必要もないと思うが、ILkaeファンないしは、2000年を電子の節目として数十年後に何かしらのポピュラー音楽史学を構築するという小学生諸君は記憶に片隅の資料のひとつとしては機能するかもしれない。