Mash'ta : The Psychedelic Mochi Case
ARTIST / Mash'ta
TITLE / The Psychedelic Mochi Case
LABEL / quatermass
DATE / 2000
TITLE / The Psychedelic Mochi Case
LABEL / quatermass
DATE / 2000
1124。久しぶりに何の情報も与えることができそうにない盤にめぐり合う。どうしたもんかと思案する。sub rosaの先端電子部門担当として設立されたquatermassにふさわしい電子使い、とでも申し上げればそれですべて切り上げても良さそうである。そもそも誰だかはっきりしない。一応この盤が1stなようで、quatermassにもう1枚残している。現在は沈黙しているのかもしれない。ビートはしかれているけれどもとても荒々しくプリミティブな印象を残す。むき出しの電子感覚である。時に陳腐に聴こえるかもしれないが、ややインダストリアル風味である。ロウな素材とでもいうべきか。それにしても抽象度が高く、何かしらのサンプリング素材の存在を感じさせるけれども、歪みがかなり強烈であるためにそれを認識できない。気持ちよさという意味で、僕自身の100以上ある琴線にさらしてみたけれどもなかなか反応しないというところから見ると、あまり大衆受けもしなさそうである。残念なことだが。タイトルを見ていると本人が日本人なのかなんなのか、時にその文化が垣間見られる。M4は'ユミの機械的なペット'M8は'ヤマネとエミコの大阪散歩'などなどである。ちなみにM8は高音を主体とすることで、それまでの陰鬱な抽象性を脱げ出すことに成功している。全体はどうも間隔なくつながれているようだ。それはそうと、突然雨が降り出した。